エストニアのタルトゥ大学(The University of Tartu)は、新しく合成生物学技術研究センターを設立します。
タルトゥ大学の分子システム生物学教授でプロジェクトコーディネーターのMart Loog(マルト・ローグ)教授によると、「我々は、新たな機能を有する細胞を構築することを目指している。合成生物学の目的は、新たな機能を持つ細胞を構築し、細胞内の生体分子システムを再プログラムすること。この技術は、将来的には産業を変える可能性を秘めている」と語りました。
センターは、研究室及びスピンオフ企業が簡単に、より速く、より少ないコストで目的に到達し、実装することができるように、センターが作成したデザイナー細胞のプロトタイプをテストすることができる機器や研究室などの設置が予定されています。
プロジェクトはまた、タルトゥ大学の博士課程と修士研究の質の向上に貢献し、科学技術分野の新しい英語カリキュラムにおいて重要な役割を持つことになります。
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合成生物学
合成生物学(ごうせいせいぶつがく、英語: synthetic biology)は、生物学の幅広い研究領域を統合して生命をより全体論的に理解しようとする学問である。近年、科学と工学の融合が進むにつれ、新しい生命機能あるいは生命システムをデザインして組み立てる新しい学問分野も含むようになった。最近の合成生物学は必ずしも全体論的理解を深める目的があるわけではなく、作ることで生命への理解を深めるアプローチや、有用物質を生産するキメラの作製も重要なテーマとなっている。合成生物学は構成的生物学や構成生物学とも呼ばれている。(Wikipediaより)
Editor:Fumiyasu Sunagawa
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